夕暮れ時に見た飛行機

午後6時ごろ、最寄り駅を降りて家へ向かって自転車を漕いでいた。夕暮れ時で空は赤く染まっている。雲の色も形も鮮やかで線状のものが様々な方向へ伸びていて美しい。高架の線路沿いに進んでいると、目の前にまっすぐ伸びる道の先に見える空がきれいだった。高層マンションにの隙間から見える部分が、地上に近い部分の赤色から、上に向かって雲の線が引かれつつ、青色へとグラデーションになっている。しばらく眺めていると、左側のさらに上空に飛行機が見えた。ちょうど雲のない青空の部分に、すーっと突き進んでいくのがはっきりと目に入った。おそらく羽田空港から飛び立った旅客機だろうか。その後いったん家に帰ってからまた外出し、川の土手沿いを自転車で進んでいるとき、赤焼けに一直線に伸びる飛行機雲を見ることになるのだが、この時点では、夕焼けの飛行機雲ではなく、縦に伸びる空と遠ざかる旅客機がとても哀愁あるものに感じられた。