五月の月光

夜、家に着いてすぐに着替えた。ハーフパンツにバルサの長袖。サンダルを履いてコンビニに向かった。心なしか、帰宅していた時よりも肌寒く感じた。ジョギングにはちょうどいい風合いだが、寄り道はしないことにした。見上げると満月があり、輪郭はくっきりとしていた。わずかに横切る薄い雲が、力強い月光を抑制させている感じがして、前に進みながらしばらく眺めていた。