夢の記録 18

2007年7月15日(日)AM0:00

金曜日に見た夢。

空一面が、夕暮れ時の濃い紫色から、次第に自身と地上のあらゆるものを、暗く、濃い藍色に染めていく、ちょうどその様な時間帯だった。広い空き地みたいなところで、後ろの方に道路がある。その空き地の、あるところを使ってステージが用意されていた。ステージというかトークショーのための観客用の座席と、MC用のイスが対面して並べてあるような感じだった。ただし観客席はあったかどうか分からない。自分は、聴衆の後ろのほうにいて、イスは使っていなかったと思うし、ステージもはっきりとは見えなかった。ただ遠くのほうから声が聞こえてくるだけのような状態にあった。座席はあったとしてもパイプイスで、屋外での簡素なイベントといった状況だった。薄暗がりの中、ステージにはオレンジ色のスポットライトが浴びせられていた。トークショーの主催者は浜田先生のようだった。それから、養老孟司さんや他にも数名が来ているように感じられた。おもむろにトークが始まって、浜田先生はゼミでも面白いらしいが、学生のことを、「私の信者たちが」などと言って聴衆や学生を笑わせていた(現実の浜田先生の面白さはこういうものではない。ただ他の教授でこういう感じの人はいるらしい)。俺は、その光景を、客の頭と頭の間から覗くようにして見たり、いったん引いたりして、その間ずっと、ステージは遠くに感じられた。トイレに行きたかった。ステージを正面に見たときに、真後ろにはステージと平行に道路が走っていた。幅3~4メートルの普通の道で、ここの空地との段差はなく、ほぼ一体となっていた。その道をまっすぐ行くと、つまりステージを正面に見て、右の方に行くと、この道の突き当たりでT字路をなすように垂直に道が走り、その道に沿って商店街や平屋、何かの店が混じったものなどが林立していた。そして、T字路のTの字のちょうど右上の部分に、ラーメン屋らしきものがあった。さっきからトイレに行きたかったので、トイレを借りようと中へと入った。入るとなぜか自転車屋だった。いろいろと修理などの作業をしているようだった。ところがやはりラーメン屋でもあるようだった。その直後に奇妙な違和感があった。それが店に入る前のまだ外にいるときなのか、それとも店からいったん外に出たときなのか分からないが、あるカップルに声をかけられた。正確に言うと、彼氏が彼女を探していたか、彼女が彼氏を探しているかの最中で、自分は、その彼女か彼氏に間違えられて声をかけられた。どちらに間違えられたのかは覚えていない。中に戻ると(このとき、初めて入ったというより、中に戻ったという感じがあった。おそらく時間の前後感覚が関わっているのだろう)、注文したのか分からないが、鍋焼きうどんが用意されていた。ただし、この辺がまた非常にあいまいで、ここで鍋焼きうどんがあったから、自転車作業をしていたにもかかわらず、やはりラーメン屋なのだと思ったのかもしれない。そうすると話が最初に戻り、ここで初めて入ったということになる。友人と来ていたのだろうか、右にも鍋焼きうどんが湯気を立てているように感じられた。

店内は5~6席のカウンターがあるだけの狭い所だった。入って左側の壁にトイレがあったので、借りることにした。ドアを開け、個室に入り、ドアを閉めたときに気づく。めっちゃ狭い。ありえない狭さで、まず足場は10センチほどで、正面は腰の辺りまでの高さ60センチほどの壁になっていて、つまり、普通につま先を前に向けて用は足せないので、つま先を横に開いて、半ば壁にもたれかかるようにして、押し付けるようにして小便した。我慢していたのか、かなり長い時間用を足していたが、その間に、合宿で来ているらしいアメフトかラグビーの大群が店に入ってきて、なにやら騒がしかった。トイレを済まし、水を流そうと思って手をかけようとしたとき、その手の先にある空間が奥まで広がっていることに気づいた。流し用の取っ手と手洗い場がそれぞれ別々のところにあったので、俺は壁をよじ登り、奥へと歩いていった。水を流し、手を洗おうとそちらに移動すると、子供用のそれのような感じがした。うまく言えないが、手洗い場は赤と緑のハンドソープが、湧き出る水にどんぶらどんぶら揺り動かされていた。もしかしたらハンドソープではなく、赤と緑の伸縮する網に包まれた石鹸であったかもしれない。さらに、その手洗い場には、そのまま「スピン系」という張り紙があった気がする。そして場面は転換する。前後関係は分からない。さっき、トークイベントのあった場所が、終了後に静けさを取り戻しているという雰囲気は感じられた。俺はすでに仰向けになって、星空が見えていたかは分からないが、暗い夜空を眺めていた。下にはマットが敷いてあり、自分以外にも多くの人がいた。ちょうど俺の足元あたりで、森山中の大島さんが入り込もうとしていたので、俺も含めて周りの人が電車で席を詰めあうように、体を捩じらせてスペースを作った。

今日の夢。

東武野田線大宮駅の改札を出てすぐのところにいた。いろいろと話が入り組んでいた感じがあったが、結局、おじいさんが定期券を持っていて、切符を払い戻してくれということだったと思う。俺は、駅員としてというより、自転車屋のバイトとして、パーツの返品をレジで対応するという感じで、改札の右端にある窓口に行った。そのあとで、下山たちと何処かへ帰ることになった。他にも何人か乗っていたと思うが、下山の車で、元いた場所からだいぶ離れたところまで来た。そこでは、もはや大宮駅にいたとは感じられなかった。千葉県のショッピングモールにいて、運河へと帰るというような感じだった。というより、元々いた場所が、大宮駅のような雰囲気の、別の場所だったのかもしれない。車で移動している最中、何故か自分は後悔の念に襲われていた。駅までどうやって戻るかを考えていた。おじいさんがどうなったか不安だった。車がとまると、そこは白っぽい壁のアパートの前だった。車の中に積んであったのか、外に放置してあったのか分からないが、普通の自転車とロードレーサーを奥のほうまで運んだ。アパートには中庭があり、そこに「パッソ」とロードレーサーの2台を置いた。ふと見ると浅野君がいて、一緒にアパートの階段を上って室内に入った。いろいろな人がいて、玄関のすぐ先のところにいた1つのグループに対して、話の流れで、学生の人妻はいますか(人妻であり学生でもある人)みたいなことを聞いていたような気がする。浅野君と分かれたのか知らないが、俺は奥のほうに行って、偉い教授のような人と挨拶を交わした。教授かどうかも思い出せないのだが、すごく腰の低い方だった感じが印象として残っている。