夢の記録 21

2007年8月29日(水)PM10:42

この夢を見てから3週間くらい経つのだろうか。携帯電話に残してあったメモを参照しながら綴る。

リアルかと思うくらい生々しい感覚で、自転車で坂道を上るところだった。その少し前から夢は続いていて、坂を上っているのはその流れだと思うのだが、かなりリアルだと感じたここから書き始める。いたって普通の二車線の道路で、車道自体は極端に狭いというわけではないのだが、自転車や歩行者のためのスペースがほとんどないので、車に追い越されるときは多少緊張するというような道。道路に沿ってファミレスなんかがあったりする道。その車道を、たくさんのチャリンコが駆け上がっていて、後ろのほうにいるとちょうどいい具合にその集団が風除けになっていて、ペダルをこがなくても進んだ(はじめに書いたように、今は坂を上っているところのはずだから、いくら風除けといっても、こがなくても進むというのは考えにくい。しかし、夢の中で、のぼりと下りの感覚が入り混じったような、あるいは自分で自分自身の体を動かさずとも身体が動く感覚みたいなものはあったかもしれない。このメモを書いたのは、(携帯に残すときはいつもそうなのだが)目が覚めてまだ布団に横になっていて、目を閉じればまたすぐ睡眠に戻ってしまうような状態のときに、なんとか書いたものなのだけど、その時には確かに上述の曖昧な身体感覚があったかもしれないが、今ではまったく思い出せない。少なくとも思い出そうとして思い出すことはできない)。

自分はママチャリのおばちゃんの後ろにピタッとついていた。そのおばちゃんが急にブレーキをかけたのか、一瞬ぶつかりそうになったりした。のぼっている途中で、自分の自転車のクランクの長さが短いことに気づいた。そのために非常に足の漕ぎが速く、高ケイデンスだったのがリアルに感じられた。坂道も速くのぼることができた。そもそも、この坂道の場面になる前には、長い長い旅路があった(なんとなくこの坂道は帰り道の感があった)。最初のほうは悔しいことに覚えていないのだが、自転車でずーっと旅をしているんじゃないかというくらい走り続けて、海が見えるところまできていた。海辺というわけではなく、すぐ近くに民家とかコンクリートでできた用水路があったりと、都会然とした感じがあった(別に都会じゃなくてもそういう海沿いの町はあるだろうけれど、なんというか言葉にしにくいが、家にしても水路にしても、海沿いにあるそれではなく、少し内陸の庭付きの高級住宅みたいな(今突然思い出したが、昔、愛知万博に行ったときに、小田原に寄って、そこで遭遇した家のイメージ)そんな感じで、水路については、2つの道の間に挟まれていて、高いフェンスに囲まれている感じの水路だった)。

そのときの海がなんというか幅がなくて、横に見渡せる感じではないのだけど、かなり遠くの方まで見通せた。水路をまたぐようにして続いてく道路を進みながら、自転車のテールライトをつける。あたりは薄暗くなっていた。まっすぐ行くと、高架の高速道路のようなところにつながる道に出た。あの独特のオレンジ色の灯りが目に入る。その細い道は、周りが茂みになっていて、高速と合流する手前のところに、さらに細い脇道があった。その脇道は下り坂になっていて、高架下の一般道につながっているようだった。脇道との分岐のところで、自分は、いよいよ帰るかという感慨を深くしながら、大雑把に方向を確認した。たぶん関東一帯くらいの大きさを(実際には未知の場所なのだけど)、来た道を思い描きながら、帰る方向をイメージした。手で円を描くように、向こうから来て今はこう来て、そしてあっちに行くのだみたいな。そうしている間に、わき道の入り口のところで、小学生っぽい男の子が、自分が邪魔になってしまって進めないでいる様子だった。自分は申し訳ないと道を空けたのか判らないが、互いに少し笑い、男の子は幅50センチくらいのその道を自転車で駆け下りていった。自分は、たぶん福田と菊池さんに見送られながらその道をくだった。下りが終わって、一般道とぶつかるところで右折すると、車が車線からずれて走行しているのが見えた。自分は道を渡る手前で右折したので、進行方向の右側にいて、その車は左側走行でこちらに向かっていた。車と向かい合わせのため、車がずれて走っているのがちょっと怖かった。信号と横断歩道のところで、自分は道路の左側に移動し、左側通行で自転車を走らせて、それが最初の話に続く。この後、坂道を上りきった後にもまだ続いていたかもしれないし、海に行くまでにも様々な出会いがあったかもしれないが思い出せず。スーパーで夕飯を買う(?)