夢の記憶 5

2012年3月3日(土)

8時前に一度目が覚めて、その後3時間くらい二度寝してしまった間に見た夢。

アパートの自室にいるような感触があった。ただし、間取りや外の風景は刻々と変っている様子だった。基本的には、朝、家を出る準備をして、出発しようかというシチュエーション。断片的にしか思い出せないのだけど、黒の紳士用靴下を履いたり、電気を消したりしたのを覚えている。時間を気にしていたように思う。2つの時間を気にしていて、1つは何に対してなのか分からないのだが、7時52分には家を出ないといけなくて、時計がその時間を示しているのをただ見ていた気がする。もう1つは、たぶん高校の始業時間に間に合うかどうかで、8時5分頃に家を出ないといけないはずだった。その時間帯に家でどたばたしていて、アパートの自室にいるはずだったのが、実家の玄関先にいるような雰囲気もあった。もっとも、その玄関先は微妙に実家のそれとは違っていて、内装が違うというよりかは、他の部屋とのつながり方、方角が違うように感じた。身支度をしている間に、8時10分になり、何かを口に放り込んでいる間に8時15分になっていくのを見ながら、なぜか高校の教室に入るシーンを思い出していた。しかし、それは具体的な像を結ばないまま、曖昧なイメージとなっていった。その後のことは分からない。

この夢を振り返ると、夢のあちこちに具体的なものがあったはずなのだけど、今となっては思い出せない。たとえば、口に入れたのはなんだったかとか、時計はどのようなデザインだったとか、周りに誰がいたかなど。そのような詳細がほとんど剥離されて、ただぼんやりとした印象だけが残っている。そもそも、家を出るシチュエーションで、どこへ向かうかは決まっていなかったのかもしれない。それが、時々刻々、時間が過ぎていくという形で現れたのかもしれない。高校への登校だったとしても、かばんに詰めていたものや服装がそれと関係していたようには感じられなかった。

最後に1つ。アパートの自室にあるベランダを見ていた。ベランダには、部屋に侵入するかというほどの水が溜まっていた。スライド式の扉を閉めても、なぜかその扉は下部に2cmほどの隙間があった。室内は実際の部屋よりも広く、扉の近くに押入れがあった。その中から洗濯カゴをとりだし、扉に並行するように並べ始めた。おそらく部屋に浸水してきたときの、土嚢の代わりにしようとしたのだと思う。

今、書いている途中に思い出したこと。陸上用のタンクトップや短パンを着た人たちに囲まれながら、自分もそのような格好をして猛然と坂道を駆け上がっていた気がする。その足取りは重く、つま先に思いっきり力を入れているが、なかなか進まない。たぶん、市街地からその坂に続いていた気がするが、坂道の先がどうなっていたかは分からない。もしかしたらこの夢は、二度寝する前に見ていた夢なのかもしれない。