夢の記憶 7

ここ最近見た夢が5~6つあって、その断片がメモとして残っているので、うろ覚えながら書いてみる。いつ見たのかは正確には思い出せない。一ヶ月前のものもあれば、2、3日前のものもあるだろう。その中でも、夢を見た直後はかなり精確に把握していた、という感覚だけが残っているものを選んで書いてみるけれど、どこまで思い出せるかは分からない。

自分が住んでいるアパートの一室のように感じられる場所にいた。次のとき、いつからそこにいるのかは分からないままに、浴室のような場所にいた。湯船を脇にして、タイルで敷き詰められた床にうつ伏せになって寝ていた。奇妙だと感じたのは、そこが、完全な浴室というよりも、なぜか市民プールの通り抜けながらのシャワーゾーンみたいな、外に開けた空間のように思われたからだった。実際、ふと顔を上げると、数メートル先に居間が見え、テーブルやイスがあった。

どこからか子供の声が聞こえてきた。それは居間とは反対側からで、浴室の後ろの方からのように思われた。そちらの方には、キッチンがあり洗面台があることが感覚的に分かっていた。むしろ、自分は初めそこにいて、子供の声を耳にし、その子供のお父さん、お母さんと、家族連れで近づいてくるのが分かり、浴室へと逃げ込んだのではないか、という気がしてきた。おそらく最後には、居間で食事をしている家族を、浴室から眺めていたように思われる。

別の夢。と思ったけれど、自分が住んでいるという感覚で一致しているので、続きの夢かもしれない。長い廊下がある屋敷にいた。その廊下は本当に長くて、Spring8のような加速器かと思わせるくらい1直線に続いていた。気づくと、廊下のほぼ端の方まで来ていて、最後の部屋に入った。窓は締め切られていて、部屋自体は蛍光灯の光が行き届いていたが、地下室のような静まり返った明るさだった。そこは、個人の書斎のように見えて、雑多なものがたくさんあった。

部屋を出ると、今度は逆向きに歩き出した。どうもさっきから、圧迫感のようなものを感じている。なぜか、外界からは遮断された気味の悪さがあり、あるいは何かから身を守るために、自分はこの屋敷に駆け込んだのかもしれない。ひたすら進み続け、途中、頭よりやや高い位置にある、A3用紙ほどの大きさの半透明のガラス窓から、日が差し込んでいるように見えた。次のとき、玄関ホールのような少し開けた空間に出た。今までは、ほぼ壁伝いの廊下で、あったかどうか定かではないが部屋がわずかにあるのみだった。そこで初めて、右手に折れる廊下があった。近づくと、銭湯の番台のようなものが正面左側にあり、右には上へと続く階段があるように思われた。番台や階段におばちゃんたちがいて賑わっていたように思われるのだが、そこから先は思い出せない。

残されたイメージとして、風呂の湯水を出しっぱなしにして、それがほぼ丸一日たってしまった!という焦燥感、脱力感、絶望感に襲われる感覚が残っているのだけど、これが1番目の夢での、タイル床の風呂なのか、2番目の屋敷の番台から続いてゆく何かなのかは分からない。